目次
ZOZOTOWNのツケ払いのように、大手のECサービスでは後払いが人気の決済手法となってきています。
そんな情勢を受けて、新しく出店するECや、現在運営を行っているECでも「後払い」決済を導入したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな「後払い」決済の中でも、多くの事業者が導入しているGMO後払いについて、特徴や導入までの流れなどを詳しく解説していきます。
また、最後にはECコンサルタントの立場から、導入企業を選定する上でのポイントについても紹介していますので、今後のEC運営に是非とも役立ててください。
GMO後払いは、お客様に便利な後払いサービスを提供するためのシステムです。
審査基準は、お客様の購買履歴や信用情報などを総合的に評価しています。
GMO後払いの審査基準は厳格であり、一定の条件を満たすことが必要です。審査基準には、収入や雇用状況、支払い能力、過去の支払い履歴などが含まれます。
審査に通過することで、お客様は安心して後払いサービスを利用できます。
GMOの後払いとは、サービスの利用後にお客様が料金を支払う事が可能な決済方法です。
近年人気の支払い方法で、幅広い世代に利用されていますが、特にGMO後払いが提供している、ZOZOTOWNの”ツケ払い”についての調査では10代・20代が利用者の60%近くを占めるという結果があるなど、若年層からの支持が厚い決済方法です。
また初めて利用するネットショップで利用したい決済方法を聞いたアンケートでは、クレジットカードに次ぐ2位となるなどますますその存在感を強めています。
後払い決済のメリットや導入方法などについて解説した記事もありますので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
GMO後払いの審査は、お客様の購買履歴や信用情報を総合的に評価するプロセスです。
審査内容には、以下の基本事項が含まれます。
審査では、お客様の収入情報を提供していただきます。正確な収入情報を入力することが重要です。
収入が安定しているか、支払い能力を確認するために必要な情報です。
審査では、お客様の雇用状況も重要な要素です。現在の雇用形態や勤務年数などが審査の対象となります。
安定した雇用状況は、審査に通過するためのポイントとなります。
GMO後払いでは、お客様の過去の支払い履歴も評価されます。
過去に支払いに関するトラブルがあった場合は、審査に影響する可能性があります。過去の支払い履歴に問題がないことが望ましいです。
審査では、信用情報機関からの情報も参考にされます。
クレジットカードの利用状況や他のローンの返済状況などが審査に影響することがあります。
信用情報の良好な評価は、審査に通過するための一要素です。
GMO後払いの審査内容は総合的に評価されます。正確な情報の提供や適切な支払い履歴の維持は、審査に通過するための重要なポイントです。
与信審査の所要時間は、個々の事情や業者によって異なりますが、一般的には以下の目安があります。
それぞれ詳しく説明します。
与信審査では、まず書類審査が行われます。必要な書類や情報を提出し、業者が審査するまでの時間がかかります。
書類の内容や提出方法によって時間は異なりますが、通常数日から数週間程度の時間がかかることがあります。
書類審査後、審査結果が通知されるまでの時間も考慮する必要があります。
業者によっては、審査結果の通知までに数日から数週間かかることがあります。ただし、一部の業者では迅速な審査結果の通知を行っている場合もあります。
与信審査にかかる時間は、業者の審査内容や要件によっても変動します。
一部の業者では審査プロセスを迅速化しており、審査結果が早く出る場合もあります。
しかし、審査基準が厳しい場合や書類不備がある場合など、審査に時間がかかる可能性もあります。
与信審査の所要時間は個々の状況によって異なるため、一概には言えません。
しかし、一般的には数日から数週間程度の時間を見込んでおくことが適切です。
業者によっても異なるため、具体的な所要時間については、各業者の公式情報やカスタマーサポートにお問い合わせいただくことをおすすめします。
後払い決済の審査に影響する6つの要素は以下の通りです。
それぞれ詳しく説明します。
後払い決済の審査においては、利用者の信用情報が重要な要素となります。
信用情報には個人の借入履歴や返済履歴などが含まれており、これらの評価が審査結果に大きな影響を及ぼします。
利用者の過去の支払い履歴や借入金額も審査に影響を与えます。
これらの情報は利用者の財務状況や返済能力を示す重要な要素であり、審査官が信頼性を判断する際に考慮されます。
後払い決済を利用する際には、安定した収入が必要となります。審査では利用者の収入の安定性が重要視され、返済能力が十分にあるかどうかが審査基準の一つとなります。
後払い決済の審査においては、永久雇用であることが有利に働くことがあります。
安定した雇用形態は返済の安定性を示す要素として審査に影響を与える場合があります。
審査を受ける際には、迅速な審査提出が重要なポイントとなります。
必要な書類や情報を迅速に提出し、審査の進行をスムーズにすることで結果に早く結び付けることができます。
住所や連絡先などの個人情報も審査に含まれます。正確な情報を提供することが重要です。
後払いサービスの審査に通過するためには、以下のポイントに注意することが重要です。
それぞれ詳しく説明します。
審査には正確な情報の提供が必要です。
個人情報や収入、雇用状況などの詳細を正確に入力しましょう。
誤った情報を提供すると審査に影響する可能性があります。
審査では、支払い能力が重要な要素となります。
安定した収入や雇用状況を証明することが求められる場合があります。
収入証明書や雇用契約書などの書類を提供し、支払い能力を示すことが大切です。
一部の後払いサービスでは、信用情報の確認も行われます。
クレジットカードの利用状況や他のローンの返済履歴が審査に影響する場合があります。
良好な信用情報を維持することが審査に通るための要素となります。
後払いサービスでは、過去の支払い履歴も評価されます。
支払いトラブルや滞納がないことが望ましいです。
定期的に支払いを行い、適切な支払い履歴を維持することが重要です。
後払いサービスで審査に通るためには、正確な情報の提供、支払い能力の証明、信用情報の確認、過去の支払い履歴の管理がポイントとなります。これらの要素に注意し、審査基準をクリアすることで、後払いサービスを利用できる可能性が高まります。
GMO後払いでは、コンビニ支払いが一つの選択肢となります。商品を購入した後、指定された期限内に近くのコンビニエンスストアで支払いを行います。支払い番号やバーコードを提示し、現金またはクレジットカードで支払うことができます。
銀行振込もGMO後払いの支払い方法の一つです。購入した商品の合計金額を指定された期限内に指定された銀行口座に振り込みます。振込先の銀行口座情報は通常、注文確定時に提供されます。
一部のGMO後払いサービスでは、クレジットカード払いも利用可能です。購入した商品の代金は後日クレジットカード請求として請求されます。クレジットカードの登録や利用条件によって支払い方法が異なる場合があります。
後払い決済の審査に落ちた場合、以下の代替策が考えられます。
デビットカードはクレジットカードとは異なり、口座に直接引き落とされるため、審査が通りやすい場合があります。後払い決済が審査落ちした場合は、デビットカードを検討してみましょう。
コンビニ払いは審査が不要で、現金で商品代金を支払うことができます。オンラインショップでも利用できる場合があります。
銀行振込は審査が不要で、自分の口座から直接お金を振り込んで支払う方法です。売り手と直接取引をするため、クレジットカードを使わない安心感もあります。
代金引換は商品が届いてから現金で支払う方法です。一部の商品やサービスでは手数料がかかる場合がありますが、審査をクリアできなかった場合には選択肢の一つです。
後払い決済が審査に通らなかった場合でも、上記の代替策を利用することで、依然として便利にお買い物を楽しむことができます。自分の状況に合った支払い方法を選択し、安心してお買い物をお楽しみください。
GMO後払いでは、未回収のリスクを100%保証してもらえます。
後払い決済は、商品が手元に届いてからお客様が支払いを行う構造となっているため、お客様に支払いをしてもらえないリスクが存在します。
その点について、GMO後払いはお客様の払い有無に関わらず、商品がお客様の手元に届いていれば購入代金の支払いを行ってくれますので、上記のリスクを回避することができます。
また、故意の有無関係なく、お客様からの支払いが遅れてしまうことが往々にして発生しますが、NP後払いを利用していれば支払い案内も行ってくれるので、支払い督促にかかるコストを抱える心配もありません。
GMO後払いは、後払い決済サービスの中では比較的安価な料金設定となっています。
料金体系については、後で詳細にご紹介しますが、月額固定費と、決済手数料が売上金の2.7~4.7%となっています。
この料率は他社と比較して、0.1~0.3%ほど安くなっています。
誤差ではないかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、月商50万円を後払いで売り上げていた場合、年額で2万円ほど変わってくるので、ないものと思って無視するにはやや大きな金額ではないでしょうか。
GMO後払いはリアルタイム与信が可能です。
後払い決済は、お客様が後払い決済を利用したい時に、その都度お客様がお金を払ってくれる人物なのか審査をして、基準を満たした人のみに利用を許可するサービスです。
そこでリアルタイム与信ができると、お客様が後払い決済を利用したいと考えた時に、すぐに利用の可否が明らかになり、与信NGの場合でも別決済を案内することが可能なので、与信判断によってCVRが低下してしまうことを防ぐことができます。
GMO後払いはカートASPとの連携がやや不十分な部分があります。
MakeShopや、color me shopなどのGMO系列のカートASPとは連携しています。
しかし、future shopや、ショップサーブなど、導入店舗が多いカートASPに対応していない部分があります。
導入を検討している方は、ご自身が利用しているECのカートシステムについても、GMO後払いが対応しているかまず確認を行ってみてください。
ここからは、GMO後払いの料金体系について解説を行っていきます。GMO後払いは、4つの料金プランを設けています。
プラン名 | 月額固定費 | サービス料金 |
Aプラン | 0円 | 4.7% |
Bプラン | 4,500円 | 4.2% |
Cプラン | 18,000円 | 3.4% |
Dプラン | 45,000円 | 2.7% |
プランは月商を基準に、以下のように選ぶと無駄がないと思います。
プラン名 | 月商 |
Aプラン | 0~90万円 |
Bプラン | 91~168万円 |
Cプラン | 169~385万円 |
Dプラン | 386万円〜 |
また、これらの費用に加えて、請求書発行時には封書型だと180円/件、ハガキ型だとハガキ型だと140円/件の料金が、振込時には振込金額に応じて170~270円(振込先がジャパンネット銀行の場合は54円)かかります。
GMO後払いを導入する際には、以下URLより申し込みを行います。
そして、申し込み後に必要書類を申請し、審査を受けます。
審査で特に問題がなければ、無事に導入を行うことができます。申し込み開始から、利用開始まではおよそ10日ほどの時間を要します。
必要書類については、公開されていませんが、法人の場合なら会社の登記謄本や印鑑証明書、個人事業主の場合は住民票や代表者の印鑑証明書などを準備しておくとスムーズに手続きが進められるかと思います。
ここまでGMO後払いについて詳しく解説してきましたが、GMO後払いに限らず、導入サービスを選定する上でどのような点が重要なのかについてもご紹介していきます。後払い決済を導入検討されているかたはこちらの記事もおすすめです。
当たり前のことですが、導入にあたってどのくらいのコストを要するのかはあらかじめ計算しておく必要があるでしょう。
後払い決済の事業者の多くは、月額の固定費用とサービス利用料(決済手数料)の両方を課してきますので、ご自身の月商と照らし合わせてどの会社の、どのプランにするべきかよくよく検討しましょう。
また、導入に当たってECの開発が必要な場合もありますので、導入にどのくらいの工数がかかるのか、エンジニアコストなども踏まえたコスト計算を行いましょう。
GMO後払いは、ややカートシステムとの連携が進んでいない部分もありますので、システム開発については特に懸念点がなくなるようにリサーチを含めて、コスト計算をする必要があるでしょう。
後払い決済を導入してもうまく機能しなかったり、他に魅力的な決済事業者が見つかることも全く否定することができません。
しかし、一度決済事業者を導入してしまうと、移行の際には後々高い金額を支払う必要が生じてしまいます。
そのため決済代行会社の選定は非常に重要な仕事なのですが、各社営業は自社の弱点を言うことは少ないので、多くの場合はECを運営して1年後に問題に気づくといったケースが多いようです。
なるべく多くの情報を収集して、自社の抱える決済周りの課題は解決可能なのか、その決済事業者が最適なのかを自問しながら、入念にリサーチを行いましょう。
これは上の情報の集め方にもつながる話ですが、積極的に問い合わせを行うことをおすすめします。
後払い決済の問い合わせ窓口は平日には大抵空いているかと思います。
まずは気軽な気持ちで資料請求などしてみましょう。
問い合わせを行うのは工数ですが、他に検討している企業についての話などを振りながら相談などを行うことで、開示されていない情報を集めたり、同業他社から見て自社の運営体制と導入サービスの相性が良いのかなどアドバイスをもらうことができるでしょう。
後払い決済をはじめとする、決済代行会社選定は複雑で非公開情報も多いため、EC運営のプロでも選ぶのが難しい領域です。
事実、我々も常に新しい情報を各社と交換しています。
ですので、プロに相談してみるのは良い選択肢だと思います。
最初は無料で相談をしてくれるコンサルティング会社も多いですし、提携先の選定でも固定費で3ヶ月というケースがほとんどだと思います。
決済代行会社はビジネスの利益率を決める非常に重要なファクターなので、ECを成長させたいという事業者は初期費用として外部の力を借りる戦略が良いかと思います。
本記事では、GMO後払いをビジネス観点から解説しました。GMO後払いは利用者にとって支払い負担を軽減する便利な決済方法です。
審査基準は公正かつ透明であり、正確な情報提供と信用性向上が審査通過のポイントです。審査落ちや遅延損害金に注意が必要ですが、代替策としてクレジットカード決済も検討できます。
料金体系は利用者にとって負担が少なく、利便性が高いと評価されます。ビジネスに導入する際はスムーズな導入フローを確保し、利用者ニーズに合わせた選択を行うことが重要です。
GMO後払いの利点を活かし、より良い顧客体験を提供しましょう。
他にも『ECサイト売上アップの施策の鉄則4選』を紹介した記事もあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
GMO後払いの審査基準は、一般的には申し込み者の信用情報や収入状況、支払い履歴などが重視されます。
また、年齢や勤務先などの個人情報も考慮されることがあります。
GMO後払いの審査に通るためには、まずは自分の信用情報を確認し、可能な限り良好な状態に保つことが大切です。
また、申し込み時に正確な情報を提供し、安定した収入や支払い能力をアピールすることも重要です。
はい、GMO後払いの審査で不合格だった場合でも、再申請は可能です。
ただし、審査基準を満たすように改善する必要があります。過去の審査での不合格理由を確認し、それに対する対策を講じることが重要です。
関連するブログ記事
2024.09.26
【Shopify初心者必見!】Shopifyペイメントとは何か?その特徴と決済設定 について解説します!
2024.09.02
【Shopify検討者必見】Shopifyペイメント完全ガイド|手数料からメリット・デメリットまで徹底解説
2024.08.20
【出品者必見!】Shopifyで銀行振込・コンビニ決済を導入し、売上をアップさせる方法
2023.09.07
Shopifyでコンビニ決済が行えるようになる?KOMOJUについて解説
2023.09.06
Shopifyの料金プランについて、販売手数料も含めて解説
カテゴリー