【成長支援】小規模企業持続化補助金|利点と注意点を解説

はじめに

この記事では、初めて聞いた方でも理解しやすいように、小規模企業持続化補助金のポイントを抑えて全体像についてご説明します。

この記事を読むことで、以下のポイントを理解できるようになります。

  • 小規模企業持続化補助金の概要
  • 小規模企業持続化補助金の具体的なメリットとデメリット
  • 小規模企業持続化補助金を申請する際の注意点とプロセス
  • 小規模企業持続化補助金を使って他社が実際にどのような効果を得られているのか

小規模企業持続化補助金の全体像を解説している記事も少ないため、まずはこの記事で全体像を抑えてから詳細な内容について理解を深めていただくことをおすすめします。

そもそも小規模企業持続化補助金って何?

「小規模事業者持続化補助金」とは、小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更に対応するため、自ら作成した経営計画に基づく販路開拓等の取組を支援するものです。
ここでは国が「日本の制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃金引上げ、インボイス導入等)に対応するために、中小企業の販路開拓等の取り組みにかかる費用を一部負担する」ための補助金制度と理解してもらえればと思います。

小規模企業持続化補助金を使ってできること

(出典:小規模事業者持続化補助金ガイドブック

小規模企業持続化補助金は主に販路開拓・生産性向上のための補助金となります。
以下では、具体的に小規模企業持続化補助金を利用して実現できることを例としてご説明します。

新商品の開発

小規模企業持続化補助金を利用する際、新商品の開発が魅力的な選択肢です。
補助金を活用して市場調査や商品設計に必要な資金を調達し、競争力のある新商品を開発しましょう。
消費者のニーズに合致した製品を提供することで、売上を伸ばすチャンスが広がります。

チラシ・インターネットなどでの広告

補助金を利用して広告キャンペーンを展開することで、知名度を向上させ、顧客獲得に貢献できます。
チラシ、インターネット広告、ソーシャルメディア広告など、多彩な広告メディアを活用し、ターゲット層に効果的にアプローチしましょう。

ホームページ/ECサイトの構築・運用

オンラインプレゼンスの強化は、現代のビジネスにおいて不可欠です。
補助金を利用して、専門的なウェブサイトや電子商取引(EC)サイトを構築・運用することができます。
これにより、オンラインでの販売や情報発信を強化し、新たな顧客を取り込みましょう。

小規模企業持続化補助金のメリット・デメリット

メリット

ビジネスの成長のための資金が得られる

販売チャネルの拡大や生産性向上を進める際に経済的なサポートを受ける手段として、「小規模事業者持続化補助金」の活用があります。
ビジネスの成長に貢献する活動を行う際に財政的な援助を受けられる点です。

もし採択されれば、最大で50万円(補助率2/3)の資金が提供され、広告宣伝費、サイトの開設費用など、多岐にわたる経費をカバーすることが可能です。

経営を見つめ直すことができる

小規模企業持続化補助金では経営計画の作成が必須となります。
商工会議所や商工会のアドバイスを受けながら経営計画書を作成することで、自社に最適な販売チャネルの開拓や生産性向上の取り組みについての洞察を得ると同時に、経営上の課題を客観的に評価することができます。

デメリット

利用のため申請が手間

小規模企業持続化補助金を申請するためには、利用条件を満たした上で定められたプロセスに則った申請が必要です。
書類の提出や審査に時間と労力がかかる点はデメリットとして挙げられます。

不採択となる可能性がある

持続化補助金は年度ごとに要件や対象経費が異なります。
このあとご紹介する事例は過去の採択事例であり、同様の事業でも採択されないことがあります。
申請時には最新の公募要領を確認してください。また、審査に不採択となると補助金が支給されないため注意してください。

小規模企業持続化補助金の要件・申請方法

(出典:小規模事業者持続化補助金ガイドブック

小規模企業持続化補助金は大きく以下の流れで進んでいきます。

  1. 小規模企業持続化補助金について理解
  2. 申請の準備
  3. 申請手続き
  4. 補助事業の実施
  5. 実施事業の提出
  6. 補助金の請求
  7. 事業効果報告

申請に当たっては一番最初の「小規模企業持続化補助金について理解」というところが重要です。
どのような事業に使えるのか、いつ何を報告しなければならないなどをしっかり確認しましょう。
不備が起きると補助金がもらえないケースも有るため十分注意してください。
利用を検討する際には商工会議所、商工会によく相談して事業理解しましょう。

小規模企業持続化補助金活用による成功事例

生活関連・娯楽業事業A社:ホームページ・ECの強化で売上100万円アップ!

取組の内容

「子供たちに映画を通じて世界の多様な文化を届け、子供たちの未来を豊かなものとすることを目指す」ことを経営理念として、外国映画配給、親子向け映画情報サイトの運営をしているA社では以下の大きく2つの事業を実施しました。

  • 自社HP・ECを新規同時開設
    • 配給事業を紹介し、同時に配給関連グッズを販売するECサイトをHP内に設置した。
  • 自社運用メディアのアフィリエイト機能強化
    • 自社専用のCMS型HPのアフィリエイト機能を強化し、あわせてスマートフォン対応表示が自動的にできるようにしました。

効果

新しいウェブサイトの開設により、映画ファンや映画上映事業者からの問い合わせが増加し、また映画の販売にも繋がりました。
特に、自社運用メディアのアフィリエイト機能を強化したことで、事業開始からわずか半年ほどで新しい受注が急増し、売上高が前年比で約100万円増加しました。

また、映画のオンラインショップに関して、以前は映画館でのみでの販売でしたが、当社のウェブショップが開設されたことで、いつでも購入が可能となり、映画愛好者から大変な好評を得る結果になりました。

これに加えて、映画上映事業者の方々からも、ウェブサイトの存在により上映に関するお問い合わせがよりスムーズに行え、問い合わせの件数も増加しています。

農業生産法人B社:Webサイト開設で直販売上が前年20%増加!

取組の内容

いちごのハウス栽培を行うB社では具体的な取り組みとして、1月から本格化する「いちご狩り」などの直接販売機会を捉え、一般のお客様に向けた認知度向上を促進し、BtoCの直販を10%増加させることを目指しました。
このため、農場への視認性とデザイン性に優れた看板を設置しました。

また、ウェブサイトにECサイト機能を付け、売れ筋商品をランキング形式で表示することで、季節に応じたおすすめ商品をウェブ上で提案できるようになりました。
さらに、2パック入りというこれまでにない規格のパッケージ開発と袋のデザイン試作を行い、これまで主に「BtoB向け商品」として販売されていた製品を「BtoC向け商品」として確立しました。
これにより、一般消費者向けの販路を開拓する道が広がりました。

効果

看板の設置により、観光客だけでなく地元住民にも効果的にPRを行うことができ、口コミ効果も相まって、近くの沿線の再開通に伴う訪問客を取り込むことができました。
また、ウェブサイトの開設により、顧客に対して常に最新情報を提供することができ、さらに、業販扱い直販において前年比20%の売上増加を達成しました。

さらに、イチゴをつぶれないようにするためのパッケージデザインに中空を採用したことで、タイ、マレーシア、シンガポールなどの海外市場への試験販売も実現しました。
この補助金を活用したパッケージ開発の成果により、海外展開が可能となり、今後ますます販路を拡大し、国際市場に進出することを目指しています。

まとめ

この記事では、小規模企業持続化補助金について詳しく解説しました。
小規模企業持続化補助金は、この記事を読んで全体像が理解できたら、次のステップとして是非詳細について理解を深めて、上手に小規模企業持続化補助金を活用しましょう。

よくある質問

Q1: 小規模企業持続化補助金を利用するためにどのくらいの費用がかかりますか?

A: 小規模企業持続化補助金の申請にかかる費用は一般的に無料です。ただし、事業実施に必要な費用やコンサルティング料などは、企業が負担する必要があります。また、申請プロセスにおいて一時的な労力を割くことも考慮する必要があります。

Q2: 申請期限はありますか?

A: 小規模企業持続化補助金は各年度で複数回受付を行っています。公式サイトを確認して、申請期限に間に合うように申請しましょう。

最後に

agsでは小規模企業持続化補助金を活用してオンラインでの販売を拡大させる支援を行っています。

興味のある方はお問い合わせください。

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