ROIとは?ROASとの違いや計算方法を解説
ROIとは
概要
ROIはReturn on Investmentの略で、投資のパフォーマンスを評価するために用いられる財務指標(投資収益率)です。投資によって得られた純利益を投資費用で割って算出し、結果はパーセンテージで表示され初期投資に対するリターンを表します。投資の効率性を評価し様々な投資オプションを比較するための迅速かつシンプルな方法です。
ROASとの違い
ROIとROAS(Return on Advertising Spend)は、どちらも投資のパフォーマンスを評価するための指標ですが、その目的は異なります。ROIは資産購入、投資ファンド、不動産投資などあらゆる投資に使われる一方で、ROASは広告費に対する収益を測定し、広告キャンペーンの効果を評価するために使用されます。
計算方法
ROIの計算式は以下の通りです。
- ROI=(投資による利益) / (投資費用)× 100
例えば、投資費用が100ドルで150ドルの利益を生み出した場合、ROIは(150ドル-100ドル) / 100ドル ×100=50%となります。
ROIのメリット
投資によって収益を上げているかがわかる
ROIには、投資が利益を生んでいるかどうかを確認できるという利点があります。投資のコストとそこから生み出されるリターン(利益やキャッシュフローなど)を比較することで、投資がプラスのリターンを生み出しているかどうかを判断できます。この情報は、十分な情報を得た上で投資の意思決定を行い、資源を効果的に配分する上で有用です。
施策が異なる費用対効果を比較できる
ROIは、異なる施策の費用対効果を比較することもできます。各投資や戦略のROIを計算することで、それぞれが生み出すリターンを比較し、コスト対リターンの観点からどれが最も効率的かを判断できます。
ROIの活用方法
投資額の回収年数算出
ROIの使い方の1つに、投資の回収期間の計算があります。投資回収期間とは、ある投資がそのコストを回収するまでにかかる時間のことです。投資回収期間は、初期投資額を年間投資利益率で割ることで算出できます。
目標利益達成に向けた投資額の設定
ROIのもう一つの使い方は、目標利益を達成するために必要な投資額を設定する方法です。目標利益と予想されるROIを知ることで、必要な投資額を算出できます。
インターネット広告の費用対効果を測定
ROIは、インターネット広告の費用対効果を測定するために使用することもできます。各インターネット広告キャンペーンのROIを計算することで、どのキャンペーンがそのコストに対して最も高いリターンを生み出しているかを判断し、それに応じてリソースを配分できます。
まとめ
ROIは投資のパフォーマンスを評価し費用対効果を判断するための重要な指標で投資回収期間の計算、投資目標の設定、インターネット広告キャンペーンの費用対効果の測定など、さまざまな目的で使用できます。ROIを用いることで、投資について十分な情報を得た上で意思決定を行い、リソースを効果的に配分し、投資収益率を最大化できます。