EC担当者必見!?ShopifyのアップデートShopify Editions Summer ’23を解説

Shopify Editions Summer ’23とは

概要

Shopifyが発表した、Shopifyにおける過去最大のアップデートになります。これによりShopifyではAI製品や100機能以上のアップデートが発表されました。発表された機能の一部は2023年7月27日時点で早期アクセス段階の物もまだありますが、アップデートされた機能は使用することが可能になっています。

主な発表内容

Shopify Editions Summer ’23では様々な発表がありました。ここでは、その中から日本のShopifyユーザーにとっても有益になる情報を整理してお伝えします。

コマースのためのAI

Shopify Editions Summer ’23では、AIを活用した機能が多く発表されました。AIを活用した機能として、Shopify Magicを使用することで以下の事が出来るようになります。

  • 長文のブログコンテンツを生成
  • ヘッダーからフッターに至るまでのテキスト構築が可能
  • AIによる応答で、ライブチャットの問い合わせに対応することが可能

また、上記の他にAIアシスタントである”Sidekick”が発表されました。現在Sidekickはベータ版のアクセスとなりますが、ユーザーの質問に答え、問題を解決し、より速く、より多くの仕事をこなす頼れるパートナーになるとされています。

世界最高のチェックアウト

チェックアウトに関連した機能について様々なアップデートが発表されましたが、その多くの機能はShopify Plus限定の機能となっています。Shopify Plus限定の機能として注目すべきは、以下となります。

  • チェックアウト中にサブスクリプションのアップセル
  • チェックアウト中に在庫切れの商品の予約注文
  • 購入者の住所を提案・修正
  • チェックアウト画面でカスタムフォントを設定することが可能に
  • 配送オプション(配送日・時間・手順等)の設定

Shopify Plusだけではなく、それ以外のプランを利用しているユーザーにも適用された機能として、Shop Payを使用しているユーザーは、ワンクリックでチェックアウトが行えるようになり住所入力等のコンバージョンが低下する要因を抑制することが出来るようになっていきます。

あらゆる顧客に販売する

今回発表で、Shopifyストアの構築がこれまでよりも更に簡単になります。また、公式で提供されているアプリの追加・テーマのアップデートが行われました。具体的な内容としては以下のような更新があります。

  • ストアエディター上でコンテンツをマウス操作でサイズ変更、グループ化、編集を行う事が可能
  • ストアの配色設定のUIがより分かり易く
  • サブスクリプションアプリがShopify公式からリリース予定
  • 無料テーマに、様々なテーマアニメーションの追加
  • バンドルアプリがShopify公式からリリース
  • ストア読み込み速度の向上
  • Amazon等の外部マーケットプレイスで商品が販売・管理することが可能に

アプリ開発

Shopifyアプリの開発者に向けた、アップデートも発表されています。主に、新しい関数APIの追加やデプロイをまとめて行えるようになる等、アプリ開発者にとっては作業効率の向上が見込める発表です。

ショップチャンネル

ショップチャンネルを使用することで、ショップアプリユーザーに表示されるショップストアを表示することが出来ます。ここから、ブランド資産やストア情報を編集することでショップストアに表示される製品コレクションの順序を変更することも可能になります。

このアップデートにより、モバイルユーザーに向けたストアカスタマイズがより進化していくことが期待されます。

フルスタックマーケティング

マーケティングを行うための電子メール、チャット、フォーム、セグメンテーション、自動化を行うアプリやサービスのアップデートです。例えば、Shopifyメールでは新しい大容量価格の設定、HTMLメールをインポート・コーディングする機能等が追加されました。Shopifyフォームでは、フォームをポップオーバーとして利用出来るようになるだけでなく、ページへの埋め込みや複数のフォームを設定するといった使用が可能であり、ユーザーの追加情報を取得してマーケティングに役立てられます。

これらの機能以外にも一部の企業に向けてTikTokに商品を同期して、販売を行うことの出来るようになるサービスの開始等、Shopifyというプラットフォームに囚われないアップデートの発表です。

B2B販売

Shopify上で企業に向けた卸売販売を簡単にするための様々な機能が発表されました。ただし、その殆どの機能はShopify Plus限定の機能となっているため注意が必要です。今回の発表では以下の機能等の発表があります。

  • Shopifyフォームを使用した、見込み客向けアカウントリクエストフォームの追加
  • 大量購入時の割引設定
  • 簡単に発注を行ってもらえるようにする、クイック注文リスト

注文と履行

注文管理の機能についても様々なアップデートについて発表されました。注文管理に関するアップデートには以下の内容等があります。

  • 返品ルールを設定することで、顧客が返品をリクエストする前に対象外の商品と手数料を通知
  • 注文ページから各注文の配送状況を確認
  • 複数購入された注文を分割して管理・個別で購入された注文を結合して管理

日常業務

ストア運営をしていく中で、管理画面を使用して商品の管理や注文の管理を行うことや、レポートを確認してビジネスの状況を分析することは欠かせないと思います。今回の発表では管理画面や、レポートについてのアップデートも発表されました。

  • 管理画面のデザイン・UIの変更
  • レポートにベンチマーク指標の追加
  • 分析ダッシュボードのカスタマイズ

EC担当者にとって重要なアップデート

今回の発表の中で、EC担当者にとって重要な内容について本項では解説していきます。

サブスクリプション形式での販売が無料で行えるようになる

これまでShopifyでサブスクリプション形式での販売を行う場合には、Shopifyアプリストア上で公開・販売されているShopifyアプリを購入・登録をして実装する必要がありました。しかし、今回Shopify公式から無料で利用することの出来るアプリがリリースされると発表があったため、今後はサブスクリプション形式での販売を始めるハードルが大きく下がっていきます。

外部マーケットプレイスへの出品を管理出来る

Shopifyが提供している、Shopifyマーケットプレイスコネクトというアプリを使用することでAmazon等の外部マーケットプレイスへの出品・在庫・注文・フルフィルメントをShopifyで管理することが出来ます。

固定バンドルとマルチパックが直接作成可能に

Shopifyが提供を始めた、Shopify Bundlesというアプリを使用することで、管理画面から固定バンドルとマルチパックを作成出来るようになり、商品のセット販売を行いやすくなります。

管理画面のインターフェイスがより使い易く

管理画面のデザイン・インターフェイスがアップデートされたことにより、これまでよりも管理画面が見やすく。また、直感的な操作が行いやすくなります。

ストアのカスタマイズ性が大きく向上

テーマエディターを活用してのカスタマイズにおいて、マウスのドラッグ・ドロップでサイズ変更・グループ化・編集を行うことが可能になると発表されました。また、Shopifyから提供されている無料テーマにおいてもテーマアニメーションが組み込まれるアップデートが入ったため、ストアを更にカスタマイズすることが可能になります。

まとめ

Shopify Editions Summer ’23は、Shopifyにおける過去最大のアップデートとして、日本のShopifyユーザーにとっても重要な内容を含んでいます。AIを活用した機能やチェックアウトのアップデート、さまざまなアプリの追加など、多くの新機能が発表されました。

Shopify Editions Summer ’23のアップデートは、EC担当者にとって非常に重要な情報であり、これらの新機能を上手に活用することで、より効果的なEC運営が可能になるでしょう。これからShopifyを利用する方にとっても、最新の機能を駆使してビジネスを成長させる絶好の機会となっています

よくある質問

Q:Shopify Editions Summer ’23とは何ですか?

Shopify Editions Summer ’23は、2023年7月27日に発表されたShopifyの最新の大規模なアップデートです。日本のShopifyユーザーにとっても重要な機能や改善が盛り込まれており、AI機能、チェックアウトのアップデート、ストアのカスタマイズ性向上などが含まれています。

Q:どんなAI機能が追加されたのですか?

Shopify Editions Summer ’23では、AIを活用した機能が多数発表されました。具体的には、Shopify Magicを使用することで長文のブログコンテンツを生成したり、ヘッダーからフッターまでのテキスト構築が可能になります。また、AIアシスタントの”Sidekick”も登場し、ユーザーの質問に答えるなどのサポート機能を提供します。

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