future shop(フューチャーショップ)の機能・プランの詳細とは?初期費用と月額費用、導入事例を解説します。

はじめに

EC出店を考えている方にとって、どのような出店形態で、どの出店先を選ぶのかというのは非常に悩ましい問題だと思います。今回は出店先として人気の高い、「future shop」について解説していきますので、出店先検討の参考にしていただけるとありがたいです。「future shop」の機能についての詳細を知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

future shop(フューチャーショップ)とは

future shopは、株式会社フューチャーショップの提供する、ASPカートシステム*です。future shopは、累計店舗数が2020年9月時点で2,700店舗を超えていて、2019年度の流通総額は1,141億円で1店舗平均約4,600万円ほど売り上げている計算になります。これは他のモールに出店した場合よりも圧倒的に高額な売上額ですので、本格的なEC出店をしたいとお考えの方にはぴったりの出店方法だと言えます。また、このコロナ禍においても、2020年の流通総額は昨年比140%ととなるなど、まだまだ勢いのある企業です。

*ASPカートとは、ECを運営する上で必要になる機能などをまとめ、簡単に店舗などを構築できるようにパッケージ化して提供しているツールのことをいいます。
他の構築方法についてもご存知ない方は、こちらの記事でさまざま解説していますのでご参考にしてください。

futureshop(フューチャーショップ)の導入事例

伊藤久右衛門

宇治茶を使用したスイーツなどの販売を行っている、こちらの販売主さんは、2000年ごろからEC事業に着手して、2015年からfuture shopを導入しているそうです。他の楽天市場やYahoo!ショッピングにも出店しているそうですが、future shopは販促ツールへの対応が早く、サポートスタッフの知識が豊富でスピーディーに回答をもらえることを評価していました。

筋肉食堂

高タンパク・低カロリーの食べ物を提供するレストランを経営していたこちらの販売主さんは、コロナウイルスの影響で店舗の売上が大幅に落ち込みましたが、future shopを使って3週間でECを開店し、初月に数千食売り上げることに成功しました。このように良いスタートダッシュを切れたのは、future shopの構築機能によって、以前からのインスタグラムのフォロワーの人たちを、スムーズに店舗ECに流入させることができたからだといいます。また、急拵えのECだったこそ、オペレーションで躓く場面はあったそうですが、その都度サポートをしてもらえたことも評価していました。今後は、future shopの機能をさらに利用して、オンラインから店舗への集客移行にも利用したいと考えているそうです。

ScoLar

こちらの「スカラー」さんは、1999年に誕生したファッションブランドで、「個性的でカジュアルな女の子」をターゲットにアパレル販売を行っていて、2007年にEC事業を開始しています。こちらの販売主さんも、モールへの出店を行っていますが、顧客情報を収集して手厚い接客のできる自社ECに特に力を入れているそうです。そして、その自社ECを10年以上に渡って、future shopを利用して運営している理由として、頻繁なバージョンアップがあり最先端であることと、日々のスタッフの対応が良いことをあげています。

Fi.n.t(フィント)

こちらのFi.n.tはアパレル事業を行っていて、オンラインストアを15年前から開業し、future shopを2年ほど前から導入しています。この販売主さんは国内でも複数店舗展開するだけでなく、インバウンドのファンも多くいたことから、越境ECを展開していましたが、不安定な国際情勢や高騰するテナント料を理由にWeChat ECからの撤退を決めました。しかし、海外の需要に応えたいとの思いから、future shopで利用可能な「WorldShopping BIZ」を導入して、越境ECに対応しました。その結果、開始1年半で海外から数百件もの注文が届くようになったそうです。

futureshop(フューチャーショップ)の機能

多様なデザインテンプレートで魅力的なストアを作成

フューチャーショップでは、数多くの魅力的なデザインテンプレートが用意されており、それらを活用して独自性のあるストアを簡単に作成することができます。テンプレートは幅広い業界やブランドに対応しており、ユーザーは自分のビジネスに最適なデザインを選択することができます。シンプルな操作インターフェースにより、デザインのカスタマイズも簡単に行えます。

スマートな商品管理とインベントリ管理

フューチャーショップの商品管理機能は非常に効率的で、在庫の管理や新商品の追加が容易に行えます。商品のカテゴリ分類やタグ付けも柔軟に行え、顧客が求める商品をスムーズに見つけることができます。インベントリ管理機能により、在庫状況や注文の管理も自動化され、販売効率を向上させることができます。

シームレスな決済オプションとセキュリティ

フューチャーショップでは、安全かつ迅速な決済オプションを提供しています。信頼できる決済ゲートウェイとの連携により、顧客は信頼性の高い決済方法で商品を購入することができます。また、セキュリティ対策も万全であり、顧客の個人情報や支払い情報は厳重に保護されます。SSL暗号化や不正アクセス防止機能などのセキュリティ機能により、安心して取引を行うことができます。

効果的なマーケティングツールと集客機能

フューチャーショップでは、効果的なマーケティングツールを活用して集客を促進することができます。SEO最適化機能により、検索エンジンでの表示を向上させ、多くの人々にストアを見つけてもらうことができます。また、ソーシャルメディア連携やメールマーケティングツールも提供されており、顧客とのコミュニケーションを強化し、売上を増やすことができます。さらに、セールや割引クーポンの設定も容易に行え、顧客の関心を引きつけることができます。

モバイルフレンドリーなデザインとモバイルアプリ

フューチャーショップでは、モバイルフレンドリーなデザインが提供されており、ユーザーはスマートフォンやタブレットからも快適にストアを閲覧できます。レスポンシブデザインにより、画面サイズに応じて自動的に最適化され、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。さらに、モバイルアプリの作成も可能であり、顧客は手軽にストアにアクセスし、シームレスなショッピング体験を楽しむことができます。

綿密な分析とレポート機能

フューチャーショップでは、綿密な分析とレポート機能が提供されており、ビジネスの成果を詳細に把握することができます。売上や注文数、顧客の動向などのデータをリアルタイムで確認できるため、戦略の改善や効果的な施策の立案に役立ちます。さらに、カスタムレポートの作成も可能であり、ビジネスの特定の側面に焦点を当てた分析が行えます。

future shop(フューチャーショップ)との強み・弱み

デザイン面での自由度が高い

future shopは、モールやインスタントECと比較してデザインの自由度が高いと言われるカートASPシステムの中でも、デザインの自由度が高いサービスです。また、future shopでは、「commerce creator」という、ECサイトの要素を一つ一つのパーツのようにして分解して構築できるシステムを提供しているため、簡単かつ効率的にサイトの構築・更新ができます。もちろんCSSなどを利用して自由にカスタマイズもできるので、知識さえあれば自由度高くショップデザインをすることが可能です。

サポートが手厚い

事例紹介でも度々言及されていましたが、future shopはサポートが非常に手厚いことで評価を受けています。長年カートシステムを提供し、高い売上をあげてきたノウハウがサポートと、さまざまな資格を持つサポートチームが待機しているので、それらの知見に簡単にアクセスできるというのは非常に魅力的です。実際に、10店舗に1店舗が年商1億円を超えていることも、このサポートによるところが大きいかもしれません。また、定期的に無料勉強会が開かれており、自らの知見を身につけるとともに、ECを運営している他社スタッフともつながることができるので、さらに知見を深めることが可能です。

アップデートの頻度が高さと外部連携

future shopはアップデートの頻度が高いことも評価されています。過去実績を見る限り、2~3ヶ月に一回程度の頻度でバージョンアップがされているので、かなり開発意欲の高いツールだと言えそうです。さらに、アップデートの頻度が高いこともあってか、外部サービスとの連携も非常に充実しています。web接客や、外部決済やLINE連携などがあります。

もっと詳しく知りたい方は以下のページをチェックしてみてください。
https://www.future-shop.jp/tieup/

やや割高な料金設定

future shopは他のカートシステムと比較して、やや割高な料金設定となっています。この後に料金の詳細はご紹介いたしますが、月額1万円以下で導入できるカートシステムもあるなかで、future shopは最低でも月額22,000円以上の費用がかかります。また、機能を拡張する場合は追加でさらに費用がかかってくることもありますので、必要な機能がデフォルトでついているかどうかも確認することをおすすめします。

すでにご紹介しましたが、ASPや他の出店方法の料金についてもご紹介していますので、興味がございましたら以下の記事もチェックしてみてください。

料金体系

ここからは、future shopを実際に導入する場合にいくらの費用がかかるのかをご紹介していきます。
future shopには、大きく分けてStandardプランとGoldプランの2種類のプランがあります。ですので、それぞれのプランについて、確認します。

Standardプラン

Standardプランは、商品数やオプションを選択して費用を抑えながらECの運用を行うことができるプランになっています。Standardプラン内でも、商品数によって、5種類のプランに分けられていて、それぞれ初期費用と基本料金が異なっていますが、最安で利用すると、初期費用が22,000円、基本料金(月額費用)が22,000円で利用することができます。詳しい料金対応については、以下の通りです。

プラン名 50 500 2500 5000 10000
登録可能商品数の上限 50商品まで 500商品まで 2500商品まで 5000商品まで 10000商品まで
初期費用 22,000円 22,000円 27,000円 27,000円 52,000円
基本料金 22,000円 26,000円 31,000円 37,000円 52,000円

料金については、半年契約や、一年契約などまとめて契約することによって、一定の割引を受けることが可能です。また、これらの基本料金に加えて、ポイント機能やクーポン機能、定期購入機能などの追加したい機能に応じて月額費用が増額されていきます。割引額や、オプションの費用について詳しく知りたいという方は、以下の公式サイトから確認してみてください。

Goldプラン

Goldプランについては、プラン内でさらにプランが分かれていることはなく、1種類だけのプランとなっています。Goldプランでは、登録可能な商品数が30,000点で、初期費用が52,000円、基本料金が81,000円となっています。また、Goldプランでは、Standardプランだと有料であった、ポイント機能、クーポン発行機能、画像ホスティング機能、入荷お知らせメール機能の4つの機能が標準搭載されています。
こちらもStandardプラン同様に、半年契約や、一年契約などまとめて契約することによって、一定の割引を受けることが可能です。また、費用はかかりますが、他にもオプションとして機能追加をすることができますので、割引額や、オプションの費用について詳しく知りたいという方は、以下の公式サイトから確認してみてください。

futureshop(フューチャーショップ)の評判を解説!口コミから見える魅力と注意点

最新の口コミ情報を元に、フューチャー ショップの魅力や注意点についてご紹介します。それでは、さっそく口コミを見てみましょう。

【口コミ1】★★★★☆

「フューチャー ショップで最新のテクノロジー商品を購入しました。商品の品揃えが非常に豊富で、新しいガジェットを探すのに最適です。また、スタッフの対応も親切で、購入に関する疑問点も丁寧に教えてくれました。ただし、商品の価格が少し高めなので、予算に余裕がある方にオススメです。」

この口コミからわかるように、フューチャー ショップは幅広いテクノロジー商品を扱っていることが魅力です。また、スタッフの対応も高評価であり、購入前の不安や疑問を解消するためのサポートも行っているようです。ただし、一部の商品が高価であることに留意が必要です。

【口コミ2】★★★☆☆

「フューチャー ショップで購入した商品には満足していますが、配送に関して少し問題がありました。商品の到着が予定よりも遅れてしまい、連絡を取ろうとしてもなかなか返事が来ず、不安な思いをしました。商品自体は良いのですが、配送面で改善が必要だと感じました。」

この口コミでは、商品の品質や満足度に関しては高評価ですが、配送に関しては改善の余地があるようです。配送の遅延やコミュニケーションの問題は、利用する際に留意すべき点かもしれません。

【口コミ3】★★★★★

「フューチャー ショップのカスタマーサポートは素晴らしいです!購入後にトラブルがあった際に連絡しましたが、迅速に対応してくれました。商品自体も高品質で、信頼できるショップだと感じました。他のショップと比べても、フューチャー ショップはサポート面で優れていると思います。」

この口コミからは、フューチャー ショップのカスタマーサポートの優れた点が浮き彫りになります。購入後に問題が生じた場合でも、スタッフが迅速に対応し、解決に努める姿勢が評価されています。また、商品自体も高品質で信頼性があり、他のショップと比較してもサポート面で優れているとの意見があります。

【口コミ4】★★★☆☆

「フューチャー ショップの商品は魅力的ですが、店舗の混雑がひどいです。特に週末やイベント時は混み合っており、待ち時間が長くなります。改善してほしい点ですね。」

この口コミでは、フューチャー ショップの商品の魅力が指摘されつつも、店舗の混雑が問題視されています。特に週末やイベント時には混雑し、待ち時間が長くなることがあるようです。顧客の利便性を向上させるためには、混雑対策が必要とされています。

以上の口コミを踏まえると、フューチャー ショップの魅力は幅広いテクノロジー商品の品揃えや高品質な商品、優れたカスタマーサポートなどです。しかし、価格がやや高めであることや、配送や店舗の混雑が改善の余地がある点には注意が必要です。皆さんがフューチャー ショップでの買い物を検討する際には、自身のニーズや予算に合わせて選択することをおすすめします。また、商品の品質やサポートに関しても口コミを参考にすることで、より良い買い物体験を得ることができるでしょう。

参考URL:https://www.itreview.jp/products/futureshop/reviews/44066

出店検討のポイント

ここまでfuture shopについて解説をしてきましたが、future shopも含め、そもそもの出店先を選定する上でのポイントについても紹介させていただきます。

目的を定める

ECを出店するにあたっては、目標をしっかり定めておくことが何よりも重要です。単に売上をあげたいだけなのか、ある程度ブランドも意識した上で販売を行っていきたいのか、はたまた販売面を増やすことでお客様の購買体験をより充実させたいのか。そういった根本の目的を改めて考えてみましょう。その上で、目的を達成するにはどうするべきかを予め考える必要があります。目的の具体化こそが、「どうしてその出店先を選んだのか」という問いに対する答えで最も核心的な部分になってきますので、絶対に疎かにしないでください。

コストを計算する

次に、目的を達成可能な手段について、それぞれどのくらいのコストがかかるのかを明らかにしましょう。ECサイトの運営には、システムに払うコストだけではなく、バックヤードや物流、原価など様々検討すべき項目があります。もしも、原価計算や作業時間の計測が難しいという場合には、専門のコンサルタントを雇うのもおすすめです。この作業をしっかり行わないと、オンラインで店舗を作ったのに業務が回らなかったり、在庫が足りないなどの状況に陥ってしまう可能性があります。

将来像を明確にする

ECを構築する際には、最終的にどんなECにしてみたいか考えておきましょう。行き当たりばったりでツールに機能を追加して行っても、どこかで利用しているツールでは対応不可能な壁にぶつかる可能性があります。将来的にどういったECにしていきたいのかを自由に考えて、それを実現するにはどういった機能がベースとして備わっている必要があるのか、予め把握しておきましょう。

プロに相談する

達成したい目的・目標や、理想のEC像などを想像しても、実際どういった機能要件に落ち着くのかということは分からないという方が多いのではないでしょうか。そういった場合はECの専門家や、運用経験者、開発経験者などにアドバイスを求めるようにすることをおすすめします。今回の記事ではfuture shopについて詳しくご紹介しましたが、当社をはじめ、プロであれば、もっと具体的かつ詳細な情報を持っていたり、他ツールとの比較をすることができるので、ぜひ相談してみてください。

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