Circle CIを使ってCI/CDプロセスを最適化!ツールの概要からS3へのデプロイ方法までご紹介!

Circle CIとは?

CircleCIは、DevOpsの実践に対応した継続的インテグレーション&継続的デリバリープラットフォームであり、同名の企業が提供しています。このプラットフォームは、コードのビルド、テスト、デプロイなどを自動化し、開発者が効率的にアプリケーションを開発・提供する際に役立ちます。CircleCIはSaaS型のCI/CDサービスであり、クラウド上のコンテナまたは仮想マシンを実行環境として使用します。さまざまなプログラミング言語や実行環境に対応しており、ビルドからデプロイまでの作業をシームレスに行うことができます。CircleCIは、コードの品質向上や迅速なソフトウェアの提供を支援するために利用されています。2021年時点で、CircleCIはベンチャーキャピタルから資金を調達し、世界で人気の高いCI/CDプラットフォームとされています。

Circle CIのメリット

CircleCIのメリットは以下の通りです:

  • ジョブの高速な実行とビルドスピードの最適化が可能です。
  • ヒューマンエラーの減少と業務効率の向上が期待できます。
  • コードの品質管理と開発効率の向上が期待されます。
  • ソースコードのマージだけでソフトウェア品質の維持・向上と開発効率の向上が可能です。
  • 最先端のCI/CD機能をサポートし、高品質なリリースと効率的な開発作業が実現可能です。

Circle CIのデメリット

CircleCIは便利なCI/CDツールですが、いくつかのデメリットも存在します。

  • ステージングサーバのデプロイに時間がかかる場合があります。これによりデプロイフローに影響を及ぼすことがあります。
  • 機能が充実している一方でテストコードや設定に関する複雑性が高いため学習コストが比較的高いです。

Circle CIのコスト

Circle CIはクラウド、オンプレミスで料金体系が異なります。以下は2023/8/28時点の情報のため、最新情報は公式サイト(https://circleci.com/ja/pricing/)をご確認ください。

クラウド型

Free:$0

毎月最大6,000分のビルド時間と最大5人のアクティブユーザー

業界最多の実行環境:実行環境として Docker、Windows、Linux、Arm、macOS に対応し、セルフホストランナーで社内リソースも利用可能

ビルド効率化:必要なビルドのスピードと効率に応じて、リソース クラスを S ~ L サイズから選択可能

最大 30 ジョブまで同時実行でき、テストも分割機能により並列実行可能

Performance:$15

毎月ビルド時間 6,000 分が付属しています。以降は使った分だけお支払い

チームで活用: 5 ユーザー シートが付属しています。ニーズに合わせて追加可能

コンピューティング:Free プランの実行環境すべてに加え、さらに高パフォーマンスな XL サイズも利用可能

スピード:最大 80 ジョブを同時実行可能

サポート: エキスパートが営業時間中のサポートをご提供 (追加オプション)

Scale:$2,000

ビルド時間枠もユーザーシート数も、ニーズに合わせてカスタマイズ可能

コンピューティング: 複雑なプロセスにも超スピードで対応できる、CircleCI 最大サイズのリソース クラス

Performance プランの実行環境に加え、GPU リソース クラスも利用可能

サポート: 専任のアカウント チームが 24 時間年中無休でサポート

コントロール:カスタマイズ可能な年額料金、監査ログ、コンフィグ ポリシー、大容量データの一括エクスポート

オンプレミス型

オンプレミス:カスタム

管理: ファイアウォールの内側またはオンプレミスのハードウェア上で CircleCI を運用

スケーラビリティ: ビルド時間無制限、30 ユーザー シートが付属しています。ニーズに合わせて追加可能

柔軟性: 実行環境は Linux、Windows、Arm、Android

サポート: 専任のアカウント チームが 24 時間年中無休でサポートされています。他ツールからの移行支援も付属

Circle CI利用時の注意点

機密情報とセキュリティへの留意が不可欠

Circle CIを活用する際に最も重要な注意点は、機密情報とセキュリティの確保です。プロジェクト内で利用される認証情報やAPIキーなどの重要な情報を適切に保護するため、環境変数の適切な設定を行いましょう。これにより、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。

アクセス制御の徹底と原則の遵守

Circle CIはチーム内の協力を強化するツールであるため、アクセス制御の実施が不可欠です。必要なメンバーだけが適切な権限を持ち、リソースにアクセスできるように設定しましょう。また、セキュリティポリシーや業界の基準に適合するためのルールを定めることも大切です。

ビルドとテストの信頼性の確保

自動化されたビルドとテストプロセスは、正確で信頼性の高い結果を出す必要があります。ビルドエラーやテストの不備があると、品質の低い成果物がデプロイされるリスクが生じます。定期的なプロセスの監視とテストケースの適切なカバレッジを確保して、高品質なコードの提供を目指しましょう。

ドキュメンテーションの整備

Circle CIの設定やワークフローは複雑な場合があり、新しいメンバーや後続の開発者が理解しやすいようにドキュメンテーションを整備しましょう。設定手順や運用ルールを明確に記載することで、効率的な知識共有を促進し、開発プロセスの円滑さを保ちます。

インフラストラクチャの可用性と監視体制

Circle CIを用いたビルドとデプロイのプロセスは、インフラストラクチャの可用性に依存します。クラウドサービスの障害や遅延がある場合に備えて、適切な冗長性とバックアップを確保しましょう。また、モニタリングとアラート設定を通じて、問題が発生した際に迅速に対応できる体制を整えます。

アップデートとセキュリティパッチの適用

Circle CIは定期的にアップデートが行われるため、最新のセキュリティパッチや機能を利用することが重要です。アップデートを怠ると、既知の脆弱性や問題が悪化する可能性があります。アップデートのスケジュールを確立し、安定性とセキュリティの確保に努めましょう。

Circle CIを使ってS3にデプロイする流れ

CircleCI を使用して AWS S3 に静的サイトをデプロイするには、次の手順で行います

AWSクレデンシャルを設定する: CircleCI環境にAWS認証情報が設定されていることを確認します。

  1. CircleCI設定を作成する: リポジトリ内の.circleci/config.ymlファイルを使用して、デプロイワークフローを定義します。
  2. デプロイメントワークフローを設定する: config.ymlファイル内で、aws-cliまたはAWS SDKを使用してデプロイワークフローを設定します。aws s3 sync のようなコマンドを使用して、サイトのファイルを S3 バケットにコピーできます。
  3. Deployment Triggerを定義する: テスト成功後や特定のブランチにプッシュするときなど、デプロイメントワークフローを実行するタイミングを定義します。
  4. AWS S3 と CloudFront を統合する(オプション): コンテンツ配信にCloudFrontを使用する場合は、CloudFrontの配信を設定し、CloudFront経由でのパブリックアクセスを許可するようにS3バケットのポリシーを更新します。
  5. コミットしてプッシュする: config.ymlと必要なファイルをコミットし、リポジトリにプッシュします。CircleCI が自動的にデプロイワークフローを起動します。

まとめ

Circle CIは高速で柔軟な開発プロセスを実現し、効率的なビルド、テスト、デプロイメントを可能にします。適切なセキュリティ対策と学習の過程を経て、チーム全体で効果的なDevOpsプラクティスを確立しましょう。

よくある質問

Q1: Circle CIはどのようなプロジェクトに適していますか?

Circle CIはさまざまなプロジェクトに適用可能ですが、特に複雑なプロジェクトや継続的な統合・デプロイメントが求められるプロジェクトに最適です。

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