EC業界のこれまでと今後の展望について詳しく解説!
EC業界とは
国内EC業界概要
EC業界とは、ネット上で商品やサービスを販売するビジネスのことを指します。EC業界は、オンラインショップ、マーケットプレイス、オークションサイト、SNSなど多岐に渡ります。日本のEC市場は、2019年において、前年比+6.0%の17兆8千億円に成長しています。国内EC市場の伸びは緩やかになっているものの、今後も総量は拡大する見通しです。
これまでのEC業界について
1993年頃に日本国内のECが誕生
1993年頃には、インターネットの利用が一般化し、その中でECが誕生しています。当初は、主に書籍やCDなどの物販が中心でしたが、徐々に商品カテゴリーも広がり、現在では、食品や家電、ファッションなど、あらゆる商品がオンライン上で取引されています。
1997年頃にエム・ディー・エム(現楽天)が普及
1997年に楽天が創業されたことで、EC市場に新しい風が吹いたのです。初めはインターネット上のショッピングモールとしてスタートしましたが、徐々に自社ブランドの商品を展開し、EC市場のリーディングカンパニーとして成長しています。
2007年頃にEC業界でスマホが普及
2007年頃からは、スマートフォンの普及によって、EC市場がさらに拡大しています。スマホによるアクセスが増えたことで、いつでもどこでもECサイトにアクセスしやすくなり、EC業界の発展に貢献したのです。
カートシステムの普及
EC市場が成長していく中で、カートシステムが普及しています。カートシステムとは、ECサイト上で商品を選択し、カートに入れることができるシステムのことです。カートシステムによって、ECサイト上でのショッピングがより簡単になり、EC業界の成長に大きく貢献したのです。
これまでのEC業界の展望について
多種多様な決済方法の普及
今後は、クレジットカード以外の決済方法がますます普及していくと予想されています。例えば、QRコード決済やスマートフォン決済、キャッシュレス決済などがその代表例です。これによって、ECサイト上でのショッピングがより簡単・スムーズになり、EC市場の拡大が期待されます。
スマホの利用率が高くなっている
スマートフォンの利用率がますます高くなっているため、ECサイトのモバイル対応が不可欠です。また、スマートフォンでのショッピングがより簡単になるよう、ECサイト側はスマートフォンアプリの開発などを進める必要があります。
AIを利用したストア運営
AIを利用したストア運営が増えていくと予想されています。AIによって、商品の在庫管理や顧客の嗜好の分析、配送の最適化などが行われ、ストアの運営がよりスマートになることが期待されます。
チャットコマースの普及
チャットボットを活用したチャットコマースがますます普及すると予想されています。チャットコマースを導入することで、顧客とのコミュニケーションをよりスムーズに行うことができ、購買意欲の向上につながります。
ライブコマースの普及
ライブコマースも増えていくと予想されています。ライブコマースとは、ライブ動画配信サービスとECサイトを組み合わせたもので、商品の実演や説明、商品の購入などが同時に行われます。ライブコマースによって、顧客の商品理解が深まり、購買意欲の向上につながります。
越境ECへの対応
越境ECに対する対応がますます重要になっていくと予想されています。越境ECとは、国外でのEC取引を指し、海外からの商品購入や海外への商品販売が含まれます。世界的なEC市場の拡大に伴い、日本のEC企業も海外市場に進出することが必要になっていきます。そのため、越境ECにおける決済方法や税関手続き、配送などについて理解を深め、対応していくことが求められます。
まとめ
EC業界は、1993年に日本で誕生して以来、スマートフォンの普及やカートシステムの普及によって急速に成長しました。現在、EC業界は多様な決済方法やAIを利用したストア運営、チャットコマースやライブコマースの普及などによって進化を遂げ、今後も市場の拡大が期待されています。しかし、同時に競争も激化しているため、企業は常に最新の情報を収集し、顧客ニーズに的確に対応することが求められています。また、越境ECにおいては、決済方法や税関手続き、配送などについて理解を深め、対応していくことが重要になります。