EC構築の方法と費用についてパターン別に解説。ネットショップ開設前の方

EC構築手法

EC業界が伸びていると聞いて、どうやってネットショップを開設するのか検討されている小売・製造業者様は多いかと思います。この記事では、一般的な情報から、少し踏み込んだシステムの話まで含めて、ネットを使って小売業を営むのにどんな選択肢・方法があるのかを解説しようと考えています。費用や各選択肢でできることなども記載するので、ご自身のビジネスにあった開発手法をぜひ見つけて下さい

 

構築方法をちゃんと選ぶメリット

初期の開発コストを安く抑える

自社にエンジニアがいる場合でも、いない場合でも、ネットショップを立ち上げるのには初期の立ち上げ費用がかかります。これは現金としてどこかに支払う金額だけでなく、あなたが作業する時間も込みで考えた方が良いでしょう。開発コストは最安500円から最大1億円以上までかかります。どんなECを作りたいのか明確にする必要性はこの金額のブレの大きさをみただけでも皆さん判断できるのではないでしょうか。

 

保守コストを安く抑える

意外と見落とされがちなのが保守コストです。ネットショップは作って終わりではなく、常にアップデートをかけ続ける必要があります。例えば、楽天市場では定期的に、お客様に表示される画面についてのルールが変更されるため、放置しておくとユーザーの画面に正しくショップを表示する事ができなくなります。月額のシステム利用料とは別に、どういった保守コストが必要なのか把握しないと意外な支出でビジネスが赤字になってしまいます

 

ビジネスの営業利益を確保する

ネットショップ開設を支援するサービスの大半は、手数料で利益を上げています。このため、開発・保守のコストが軽いサービスほど手数料が重くなるという傾向があります。何かを安くするには別の部分で費用が高くなるというのは当たり前ですね。手数料は3%前後から7%ほどまで変わるので、ビジネスによっては選択肢がないレベルにもなりえます。いくら開発が簡単だといっても、頑張れば頑張るほど赤字になるようなマーケットには進出しないように注意しましょう。

 

消費者に提供するユーザー体験が自由に

ネットショップを開設される方は、大抵の場合、強い思いを持ってお客様にサービス提供することを夢見ていらっしゃいます。しかしながら、現実は難しく、簡単に作れるシステムでは大手企業のようなWEB接客を実現することはできません。一方で、大手企業並のシステム開発も難しいので、きちんと自社が譲りたくない購買体験を洗い出し、最低限のコストでどのウェブサイトを作る事ができるのかを考えましょう。きちんと選べば、お客様を満足させつつも、初期費用を抑えたECを構築できるはずです。

 

 

失敗してしまったケース

いつまでも完成しないEC

非常によくある失敗で、初期の開発見積もりが甘いというものがあります。また、本来は必要ではない機能を盛り込んだ場合に、どんどんとリリースが延長されるというのもよくある話です。このケースでは、そもそも提供したいものが決まっていなかったり、構築手法を正しく選べていない事が大元の問題としてあります。完全オリジナルなECを作りたいのであれば、覚悟を決めて5億円ほど準備されるのが宜しいかと思います。

 

エンジニアの人件費が高い

ECの保守コストというものは非常に重く、甘くみていると経営を圧迫するほどになります。軽い気持ちで自社ECを構築した場合、いつまでも開発人員が必要で一向に黒字にならないなんていうケースもあるかと思います。こういったケースを防ぐためには、類似の構築手法を採用している企業の人員構成を調べるべきでしょう。一見、エンジニアがいらないように見える楽天市場での開店ですら、保守エンジニアが必要なのですから、よく調べた方が良い領域です。最も注意するべきは決済システムです。複雑な構成にして、後々の保守コストを上げないように注意しましょう。

 

手数料で赤字

インスタントECで始められた方やモール運営をしている方に非常に多いケースです。これらの構築手法では、初期の開発コストや保守コストが軽い一方で、色々な名目で手数料をとられる場合があります。多いときには、手数料率30%ということもあり、もしも仕入れ原価50%のビジネスをしていれば、この時点で営業利益を出すのが非常に難しい構造になってしまいます。開発のコストを抑えてスモールスタートすることも重要ですが、そもそも赤字になるビジネスを続けてもしょうがありません開始前に最低でも下回る必要のある手数料率は調べておきましょう

 

提供したいサービスが実現できない

非常によくある問題で、EC業界の抱える大きな課題でもあります。様々なEC構築手法は世の中にあるものの、それぞれを正しく比較するのは難しく、ECを始めてみてから問題が表出するという運営者の方が非常に多いかと思われます。細かい点ですが、やはり自社製品のためだけに作られたわけではないECを使っていると、消費者に無駄な選択肢や情報入力をお願いすることになるのはしょうがありません。自社サービスにとって、どうしても譲れない体験とは何かはEC構築前によく考えた方が良いかと思います

 

構築手法一覧

モール

ECと聞いて一番初めに思い浮かべるのがこのモール出店ではないでしょうか。ール出店とは、インターネット上のショッピングモールのようなプラットフォームに並ぶお店の一つとして出店する方法です。なので、出店にあたってはそのショッピングモールのルールに従う必要があり、商品画像や店舗のデザインなど一定の制限が加えられることが通例です。しかしその反面、ール自体の集客力やブランド力を利用できるのは大きなメリットで、自社サイトよりも集客がしやすいです。

代表的なサービス例
楽天、アマゾン、ヤフーショッピング 

 

インスタントEC

近年注目度が高まっているのがこの構築方法です。インスタントECとはその名の通り、簡単に出店ができるというのが一番の特徴で、館員登録などをするだけで出店準備は完了しますまた導入費用や、月額費用などがかからない場合が多くスモールスタートに向いている出店方法だと言えます。
一方で無料ですぐに始められますが、その分制約も多く、デザインや機能面で思うようにカスタマイズすることができないことも珍しくありません。また完全な自社店舗となるので、モールのように他の集客力にあやかることができないのも大きな違いです。

代表的なサービス例
BASE、STORES.JP

 

ASP

別名”カートシステム”とも呼ばれるASPは、ECを構築する際のフォーマットをレンタルするサービスです。なので、ASPを利用することで、自社ECをある程度簡単に構築することができます。また、ECを構成する様々な機能は、レンタルしているものなので、その保守運用やアップデートをするコストがないことも特徴です
費用は月額数千円程度から始められ、様々な機能を追加することで都度課金されていく形式のものが多いです。
大きな欠点としてはカスタマイズ性で、やはりある程度フォーマットは決まっているので、オリジナリティを最大限発揮することは難しいでしょう。また、やや専門的な話になりますが、決済は別のサーバーで行われることが珍しくないため、計測タグが設置できずフォームに遷移したお客様の動きをトラックできない場合があります。

代表的なサービス例
カラーミーショップ、Make Shop

 

パッケージ/クラウド

ECパッケージのサービスでは、ECを構築するために必要なソフトウェアをパッケージ化して提供しているものです。そのため、購入してECを構築する場合は、そのソフトウェアを自社で機能開発をする必要があります
ECパッケージでは開発に労力を要する分、カスタマイズできる部分が多く、自社の基幹システムなど、他のシステムや外部ツールと柔軟に連携させることができます
一方で初期投資がどうしても大きくなってしまいがちで、数千万円かかることも珍しくありません。
クラウドシステムの場合もパッケージと大きな違いはありませんが、購入するのではなくレンタルに近い形となるので月額費用がかかります。しかし、サービスに含まれるソフトウェアは日々アップデートされるので最新のものを使い続けることができます。

代表的なサービス例
ecbeing、W2 Commerce V5、ebismart、EC Orange

 

オープンソース

オープンソースとは制作者が無料で公開していて誰もが利用できるソフトウェアです。無料で公開されているソフトウェアを自分で組み合わせて構築を行うので、カスタマイズを自由にすることができます
一方でパッケージサービスなどでも言えることですが、カスタマイズには専門的な知識も必要なので、エンジニアなどを自前で用意する必要もあるでしょう。また、サーバーや、決済代行サービス、ドメインなど必ず自前で用意しなければならないものが多くあります。また無料で公開されているがゆえに、仕組みを解読して悪用することを企てるハッカーも大勢いて、セキュリティの面では脆弱になりやすいです。さらに、カスタマーサポートのようなものもないので、トラブル時の対応も自分たちで済ませる必要があります

代表的なサービス例
ec-cube、Magento、Wordpress

 

何がおすすめか

ビジネスプランをもう一度棚卸しする

ここまでEC/ネットショップの開発手法について説明してきましたが、それぞれ一長一短である事がお分かりになったかと思います。これらはどんなビジネスならどれが100%良いと断言できるものではなく、会社やビジネスの方針によって決まるものです。どこにコストをかけて、どの規模のビジネスにするのかをきちんと考え、自社ECの目指すべき場所を具体的に描けるようにしましょう

 

あらゆるコストを含めて考える

EC構築の具体的な計画をする上で重要なのがコストの見積もりです。特に、各サービスが表に出していないコストの見積もりが難しく、甘くみていると当初予測の10倍のコストがかかることも珍しくありませんコスト面の確認ができるスタッフを必ずプロジェクトチームに一名は入れた方が良いでしょう。

 

自分がミスする前提で設計する

ここまで考えたとしても、結局は全ての観点を網羅して完璧にECを構築することは不可能です。そのため、あとで別のECを作り直す可能性は常にあると考えた方が良いでしょう。そもそも、スマホの登場以降、消費者の求める購買体験はどんどん進化しています。今はベストなネットショップを構築しても数年後もベストであるという補償はありません。いつでも作り直せる前提が必要だと思われます。

 

困ったらプロに聞くのが一番良い

このように、ネットショップの構築は一見簡単に見えて、コストも大きく、失敗すると甚大な被害をビジネスにもたらす領域です。まずは無料相談で良いのでプロに話を聞くことをおすすめします。ECのプロであれば、それぞれのビジネスに合わせて最適な構築手法を提案することもできますし、世の中のトレンドに合わせて拡張性のあるシステム構成を考えることも可能です。初期に間違えることで数億円の損害を出してしまう領域だからこそ、軽い気持ちで始めずにプロに頼ることをおすすめします

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